ところが、メンバーの1人が都合が付かなくなって…「身体」の問題…、急遽延期となった。
ところが、別の急な友人から「但馬へ行かんか?」との電話、長らく会っていない但馬の友人宅を訪れようとの提案で、すぐOKした。
但馬は…対馬暖流が流れている筈なのに…例によって寒い。布団をガップリ被せて、グッスリ眠った。朝起きると、1人での散歩がてらに、直ぐ近くの「塚の坪古墳」をチラッと見学に出た。
友人宅の、かなり前に訪問した際に熊がよじ上って実を喰っていた柿の木のそばを通って、田圃の中の幅1mの農道を伝って、古墳まで歩いた。友人も眠っている早朝の、1時間足らずの散歩である。
この辺り…但馬~若狭…は、古墳時代後期・終期の円墳が多い。円墳は高く、底面が広くないので、突出した小山の感じである。この時期、形式は南近江の同じ時期の古墳にも見られる。
この時期に、先進の知識と技術を携えて、数多くやって来た渡来人は、定住した場所で生産力を高め、王権を支える知識層として、周辺の民衆と混交しながら人口を増やしていった。南近江も日本海沿いの平野部も、そんな地域である。
狭い棚田状の谷地奥の小高い所に、目立って座っている。
その西側の山中にも幾つかの小さな古墳が集まっているという地図がある説明書き看板があった。時間がなかったので、残念ながら「無視」!
齢も増え、趣味の古墳巡りも「半ば卒業」だったが、久しぶりに楽しんだ。